【共同通信杯】フロスト狙い撃ちの一戦
「共同通信杯・G3」(16日、東京)
マイネルフロスト陣営が重賞初勝利に並々ならぬ意欲を燃やす。この一戦を目標に乗り込み、1週前追い切りでも抜群の動きを披露。昨年6月の新馬戦を快勝した府中でタイトル奪取を狙う。
11日も雪が舞った美浦トレセン。各陣営とも調教内容に工夫を凝らすが、マイネルフロストは既に1週前(5日)に美浦Wで、6Fから豪快な併せ馬を敢行。ゴール前いっぱいに追われて先着した。「あとは明日(12日)の最終追い切りを待つだけ」と高木師は順調な仕上がりをアピールした。
昨年6月、今回と同じ東京・芝1800メートルの新馬戦を快勝。その後、8月のコスモス賞も勝ち、札幌2歳Sでは1番人気に支持された。結果は5着に敗れたが「馬場が悪過ぎたから」と指揮官。前走のラジオNIKKEI杯2歳S(7着)も「緩い馬場に脚を取られて、力を出し切っていない」と振り返る。
これが仕切り直しの一戦だ。「前走後いったん短期放牧に出して、早くからこのレースで復帰することを決めていた。この中間、馬体に幅が出てきたし、トモもかなりしっかりしてきた。テンションが上がりやすいタイプだが、今は全く心配ない。能力は足りる」と話す。
現在の獲得賞金は1150万円。ダービーまでを考えたら、もう少し上積みが必要だろう。「この一戦にかける期待は大きい。新馬戦を勝った東京・芝1800メートルは、この馬にとってレースがしやすいからね。なんとか賞金を上積みして今後につなげたい」と愛馬の好走を信じている。