【共同通信杯】アラジン突き抜けた
「共同通信杯・G3」(16日、東京)
3連勝中のトゥザワールドとトーセンスターダムに続き、池江厩舎からさらに1頭、クラシック候補が誕生するか。肩ムチが入るとサトノアラジンは全身を使ったストライド走法へと変貌した。12日の栗東CWで6F82秒9‐38秒1‐11秒6。前を行くトレイルブレイザー(7歳オープン)、ロードランパート(6歳1000万下)を並ぶ間もなく抜き去った。
3頭併せの最後方から進み4角で内へ進路を取ると、意識的に体を並ばせることなく一気に突き抜けさせた。「そういう競馬をさせたいし、そういう競馬ができるように調教してきた」と池江師は説明する。父のディープインパクトから受け継ぐ瞬発力に、独特の調整法で磨きをかけた。
岩田も「すごい反応で、先週よりもグンと良くなっている」と目を丸くする。前走のラジオNIKKEI杯2歳Sでは1番人気を裏切り3着に敗れたが、巻き返しへの手応えは十分。「広い馬場が合いそう。東京へ変わるのはいい。過去のG1馬とも変わらないくらい、心肺機能は強い。思い切った乗り方をするつもり」と期待で胸を膨らませた。