【京都記念】ジェンティル初の掲示板外

 「京都記念・G2」(16日、京都)

 悲鳴にも似たどよめきが京都競馬場を包み込んだ。単勝1・6倍の1番人気ジェンティルドンナは6着に完敗。デビュー14戦目で初めて掲示板を外した。今回がコンビ初結成の福永は「これだけの馬でこれだけ負けてしまって、申し訳ないです」と唇をかんだ。

 発走直前にゲート内で暴れてバランスを崩した。「潜ってしまって(体勢が)戻り切っていないところでゲートが開いた。リズムを修復するのに時間がかかった」。何とか立て直して好位を追走。2番手で直線に向いたが、本来の伸びを発揮できず、馬群に沈んだ。

 「超スローペースでも引っ掛かってはいなかった。ただ、トゥザグローリーが(まくって)動いてきた時にはもう余力がなかった」と表情を曇らせる。次戦に予定するドバイシーマクラシック(3月29日・UAEメイダン)に向けて不安の残る結果に、石坂師も「きょうは何とも、という感じです。すみません」と言葉少な。G1・5勝の現役女王が正念場を迎えた。

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