【フェブラリーS】アワーズ完全復活
「フェブラリーS・G1」(23日、東京)
完全復活‐。そう言い切っていいだろう。19日の栗東CWで最終リハを行ったニホンピロアワーズ。その動きは馬なりながらも、しっかりと“迫力”を伝えた。
角馬場で体をほぐしたあと、主戦の酒井を背に登場。馬場入りを少しごねるそぶりを見せたが、鞍上が優しく促すとすぐに落ち着きを取り戻した。大きなストライドが速さを感じさせないが、単走で6F81秒2‐38秒1‐12秒5と上々の時計をマーク。ゴール板を過ぎてからもバランスは崩れなかった。
酒井が好感触を伝える。「CWで(自身が乗って)追ったのは(昨年の)JCダートの時以来だったが、当時は追ったあとにトモを滑らせていた。でも馬に実が入ったことで、今回は先週、今週としっかりと動けていましたよ」。見守った大橋師も「去年のJCダートの時は馬が緩んでいた。休み明け3走目の東海Sで、ようやくこの馬らしい走りを見せてくれたし、出来は高いレベルで安定している」と万全の仕上げに胸を張った。
距離やコースなど初物ずくめになるが、主戦は「前走で左回りをクリア。距離は問題ないし、スタート後の芝部分もこなしてくれると思う」ときっぱり。復活へ、機は熟した。一昨年のJCダートであきれるほどの強さを見せたアワーズが、いよいよ帰ってくる。