【フェブラリーS】グランド熱血リハ
「フェブラリーS・G1」(23日、東京)
唯一の関東馬が一発を決めるか。グランドシチーは20日、重賞2勝の僚馬ヴェルデグリーンと豪華併せ馬。2馬身遅れたが、意欲的な攻め内容で陣営にも悲観の色はない。砂の重賞戦線で毎回堅実に駆けており、前哨戦の東海Sでもメンバー最速の上がり3Fを駆使して2着。展開がはまれば面白い存在だ。なおこの日、出走馬16頭が確定。きょう21日に枠順が確定し、馬券は22日に前日発売が行われる。
唯一の関東馬グランドシチーが、美浦Wで熱のこもった最終リハを行った。僚馬ヴェルデグリーン(6歳オープン)を5Fで1秒6追走。徐々に追い上げて4角では内から並びかける。しかし相手もG2・2勝馬。昨年の有馬記念にも出走した厩舎の大将格。逆に最後は2馬身突き放されてしまった。
それでも相沢師に落胆の色は見られない。「かなり大きく追走したからね。動きは良かったし、この時計なら問題はない。このひと追いで戦闘モードに入るはず」ときっぱり。5F67秒9‐40秒2‐13秒5のタイムで力強く駆け抜けた内容に満足げだ。追い切り後の馬体計測を見届けると「それほど大きく変わらずに出走できそうだね」と笑顔を見せた。
今回は12年5月以来の東京コースと、11年11月以来の1600メートル戦。「スタート直後に芝があるし、距離的な面で追走に手間取ると思うけど、鞍上には先入観を持たず、スタートを決めて好位につけるぐらいの意識で乗ってもらえれば」と初コンビ・リスポリの手綱に期待を寄せる。
前走の東海S(2着)で試した片(左)ブリンカーと特殊なハミは効果絶大。勝ち馬には離されたが、もたれる面がすっかり解消し、大一番へ向けての“試運転”としては申し分のない内容だった。
「しまいは確実にいい脚を使うからね」と指揮官。前々走6着で15戦ぶりに掲示板を外したが、どんな状況でも確実に伸びてくる堅実派。課題だった左回りをスムーズに走れるようになった今なら、悲願のG1制覇も現実味を帯びてきた。