【フェブラリーS】アキュート衰えなし
「フェブラリーS・G1」(23日、東京)
14年G1第1弾の枠順が21日、確定した。
衰え知らずの8歳馬が悲願のJRA・G1初制覇を狙う。12、13年の3着馬ワンダーアキュートは金曜朝、栗東坂路を軽快に駆け抜けた。ラスト2Fを大きめに流し、4F65秒2‐47秒5‐15秒5。好仕上がりを感じさせる気配に「もう、コイツは競馬について何でも知っていますから。何の心配もしていないです」と並床助手は笑顔をのぞかせた。
12年11月に交流G1・JBCクラシックを制して以降、3着を外していない安定感が光る。「年を重ねて、以前よりは回復に時間がかかりますけど、本質的なスピードは簡単に落ちないものですから。オッサンの自分も遊びでサッカーをやっているんですが、まだまだ足は速いですよ」と38歳の仕上げ人は得意げに笑う。木曜発表の調教後馬体重は、前走比で16キロ増となる530キロ。「自分で精神統一をして体を仕上げるタイプ。“今度こそ”という気持ちで送りだす」と期待を込めた。
引き当てたのは2枠4番。先行して良し、差しても良しの実力馬とあって「枠はどこでもいい。芝スタートは得意だし、気にしていない」と涼しい顔だ。目下G1で3戦連続の2着。キャリア十分の古豪が、中央の頂点を目指してまい進する。