【小倉大賞典】ラスト重賞初V決めた
「小倉大賞典・G3」(23日、小倉)
冬の小倉で良血が開花した。1番人気のラストインパクトが、2着馬に2馬身半差をつけて重賞を初V。後方から引っ掛かって向正面で一気に先頭に立つという大味な競馬だったが、そのまま悠々と押し切ってしまった。
「不細工な競馬をしてしもうたな。きょうは運が良かった」と松田博師は苦笑い。川田も「(まくりは)全く考えていなかった」と頭をかいたが、無理に抑え込まずに馬の行く気に任せた判断が、直線でもうひと伸びができた要因と言える。
昨年の菊花賞で4着に奮闘したあと、2連勝でタイトルを奪取。「もっと強い相手とでも好レースができると思う」と鞍上はうなずいた。次戦は未定ながら、近親に94年の3冠馬ナリタブライアンなどが名を連ねる血統馬の今後が楽しみになった。