【フェブラリーS】ベルシャ時既に遅し
「フェブラリーS・G1」(23日、東京)
ラスト3Fはメンバー最速タイの35秒1。しかし“時既に遅し”だった。昨年の最優秀ダートホースで1番人気のベルシャザールは直線で必死に前2頭を追ったものの、最後までV争いに加わることなく3着を確保するのが精いっぱいだった。
芝スタートで思ったほど行き脚がつかず、道中は後方からの競馬に。「出が甘くて遅れてしまった。ペースが遅いなか、ずっと外を回る形になってしまって」と初コンビのC・デムーロは唇をかむ。余力十分に運んだ上位2頭の影を踏むことすらかなわず、昨年のJCダートに続くG1連勝はならなかった。
「最初の100メートルで決まった。あの位置、展開では乗り役もどうすることもできない」と松田国師はうなだれた。「上がり運動を見た感じでは馬は何ともなかった。予定通りドバイワールドCに向かいます」。この悔しさは異国の地で晴らすしかない。