【共同通信杯】ボニータ鋭脚!重賞連勝
「共同通信杯・G3」(24日、東京)
1番人気のイスラボニータが直線力強く抜け出して快勝。これで3連勝、重賞連勝で、クラシックの有力候補に躍り出た。
鞍上の蛯名は先週(東京新聞杯、デイリー杯クイーンC)に続いて2週連続の重賞勝利。2着には3番人気のベルキャニオンが入り、2番人気のサトノアラジンは3着だった。
クラシックがはっきり見えた。休み明け、ライバルたちより1キロ重い斤量も何のその、イスラボニータが1番人気に応えて完勝。デビューから手綱を取る蛯名は「見ての通り100点満点のレース。あとは本番に向けて順調にいってほしいですね」と喜んだ。
スタート直後にやや行きたがる面を見せたが、すぐさま好位でピタリと折り合った。1000メートル通過1分2秒2のスローペース。だが、心身ともに成長した愛馬には何の心配もいらなかった。直線では絶妙なタイミングで追いだすと鋭脚を繰り出し、真っ先にゴールを駆け抜けた。
完璧なレース。これには栗田博師も笑顔が絶えなかった。「内容には満足しています。本当にたくましくなった」。昨秋の東スポ杯2歳S勝利後、G1の朝日杯FSには目もくれず、クラシックに照準を合わせて放牧に出した。全て陣営の思惑通りに運んでいる。
今後は厩舎で調整し、皐月賞(4月20日・中山)の舞台に立つ。「オーナーにDNA鑑定してもらったら、2400メートルまでは距離適性があるそうです。まだ上積みはあると思うし、あとは自然体でいきます」と同師。ダービー制覇も夢ではない。5戦4勝のイスラボニータが、スター街道を突っ走る。