【中山記念】ヘイロー迷わず逃げる
「中山記念・G2」(3月2日、中山)
世界の強豪相手に、銀メダルを手にした香港C(2着)から約3カ月。ドバイへの道を切り開いたトウケイヘイローが26日、栗東CWで臨戦態勢を整えた。
エンジン全開というわけではなかったが、仕上がりの良さをしっかりと伝える好内容。6F82秒2‐38秒9‐12秒9を計時し、見届けた清水久師も「予定通りです。帰厩してからは、ここに合わせて逆算して時計を出してきました。輸送に強いので、反動もなく順調に来ています」とうなずく。ドバイへの壮行レースとなる今回。だが、前哨戦という意識は持っていない。「中山の1800メートルは向いていますし、しっかりと仕上げていきたい」と力を込めた。
「戦法は決まっているので、いつもと同じ競馬をして、盛り上がってドバイへ行きたいですね」と、主戦の武豊はヘイローの戦い方を貫く構えだ。シャティン(香港)のスタンドを沸かせた前走と同様、迷いのない先行策で力を引き出す。スピードと粘りを前面に押し出す現在のスタイルを確立したのが、昨年3月のダービー卿CTだ。初重賞制覇の舞台となった中山で、今年は世界規格の逃げを披露する。