【中山記念】ヴェルデ躍動!重賞V2へ
「中山記念・G2」(3月2日、中山)
前走のAJCCに続く重賞連覇を目指し、ヴェルデグリーンが美浦Wで躍動した。長めから併せ馬を行い、余力を残したまま併入した動きは絶好調キープを感じさせるもの。先週のフェブラリーSでは最低16番人気のコパノリッキーを駆って自身初のG1制覇を飾った鞍上の田辺も、2週連続重賞Vへ手応えをつかんでいる。
先週のフェブラリーSで待望のG1初勝利を飾った田辺が、今週も重賞獲りに燃えている。「記録のことは考えていないけど、G1を勝って、正直言ってうれしい。2週連続重賞勝ち?自分は一戦一戦、頑張るだけです」と、控えめながらも大きな瞳を輝かせた。
中山記念で手綱を取るのはヴェルデグリーンだ。最終追い切りは美浦Wで併せ馬。僚馬ブリージョ(3歳未勝利)を6Fで2馬身追走。直線で外へ持ちだし、仕掛けられると併入に持ち込んだ。タイムは6F83秒0‐37秒9‐12秒3。昨年9月のオールカマー、今年1月のAJCCと、コンビでG22勝を果たした頼もしい相棒に「前走から距離は短くなるが、器用なので対応できそう」と期待を膨らませる。
追い切りの動きを見届けた相沢師は「いい意味で状態は変わっていない。きょうの動きには満足しているし、いい状態で出走できそうだ」とうなずいた。前記のG22勝を含めて、5勝を挙げる中山コースにも「この馬に合っているし、距離も心配ない。ま、大丈夫でしょう」とドッシリ構える。
「ここでメドの立つ競馬ができれば、今後が楽しみ」とは田辺。今年はアユサン、ジャスタウェイ、サダムパテック、ロゴタイプのG1馬をはじめ、豪華な顔ぶれがそろった。今春のG1ロードで主役の一頭に浮上するためにも、ここでひと泡吹かせたい。