【チューリップ賞】ハープスターが主役
「チューリップ賞・G3」(8日、阪神)
クラシックのトライアルが開幕する今週、誰よりも気合が入っているのは、全国リーディングでトップを走る川田だろう。日曜の弥生賞は目下3連勝中のトゥザワールド。そして、さらに人気を集めることが予想されるのは土曜のチューリップ賞=ハープスターだ。
前走の阪神JFは単勝1・7倍と圧倒的な支持を集めながらも2着。首の上げ下げでレッドリヴェールに鼻差屈した。2戦目の新潟2歳Sでは、その後3連勝(うち重賞2勝)を達成しているイスラボニータを子ども扱いにしたほど。これだけの大器を連敗させるわけにはいかない。
1週前は併せ馬がうまくいかず、同世代の僚馬2頭に遅れてしまった。ただ、馬体面の仕上がり自体は順調で「(重め残りの解消が課題だった)暮れよりも太ってはいないから」と松田博師はうなずく。直前のひと追いで態勢は整うはずだ。
川田は「普通に走れればそれでいいです。前回は普通に走れなかったので」と力を込める。まともなら負けることはない。牝馬戦線の主役がハープスターだということを、前哨戦で証明してみせる。