JRA払戻率変更 的中率高い馬券優遇
JRAの第1回関東定例記者会見が3日、東京都港区の六本木事務所で行われた。会見では、競馬法の一部が改正されたことに伴い、各賭式における控除率の変更を6月7日から行うことが明らかに。また、WIN5の払戻金の最高限度額を6億円まで引き上げることも合わせて発表された。
JRAは、勝馬投票方式による払戻率の変更を6月7日からスタートすることを発表した。今後は的中率の高い賭式は払戻率を上げ、3連単やWIN5など的中率の低いものは下げられる。
4月1日から一部改正された競馬法の施行が可能となり、JRAは運用方法について検討。星野年彦総合企画担当理事は「JRAの収益は減るが、お客さまに還元することを優先したい。当てやすい馬券の払戻率を高く設定している世界のすう勢に倣いました。その上で、全体の平均払戻率を75%以上とする施策です」と説明した。
9種類ある馬券の払戻率は別表の通り。単勝、複勝は80・0%とし、枠連や馬連などは77・5%に引き上げる。一方、全賭式で最もシェアの高い3連単(13年実績で35・8%)は72・5%に。「まずはこの形で、ファンからどういう反応があるのかを見てみたい」と語った。
なお、地方競馬は既に4月1日から払戻率を変更すると発表済み。ほかの公営競技では、オートレースが既に12年6月9日から払戻率を70・0%へ引き下げており、競輪とボートレースは現行のままとなっている。