【オーシャンS】ムーン態勢万全
「オーシャンS・G3」(8日、中山)
始動戦でも落とせない。ハクサンムーンが力強い動きで好仕上がりをアピールした。5日の栗東坂路で単走追い。いつものように馬のいない閉門直前に姿を現し、4F54秒8‐39秒9‐12秒6をマーク。水気を含む重いチップを蹴散らし、駆け上がった。動きを見守った西園師は「いい動きだったんじゃないかな。2週連続しっかりやって、仕上がりは万全だと思う」と納得の表情を見せた。
スタイルは崩さない。もちろん、今回もハナを主張する。酒井は「次の高松宮記念(30日・中京)のこともあるので、譲るつもりはないですよ」と力が入る。
スピードの絶対値が違う。トレーナーは「自分の競馬をするだけ。引退したロードカナロアに笑われないためにも結果を出したい」と力を込めた。昨年のセントウルSで短距離王ロードカナロアの追撃を封じ込んだ快速馬が、重賞4勝目へ突き進む。