【オーシャンS】オリオン連闘で輝いた
「オーシャンS・G3」(8日、中山)
勢いを武器に、あっさりと初のタイトルを奪取した。昇級初戦の重賞に連闘策で挑んだ3番人気スマートオリオンが、2着に1馬身1/4差をつけて完勝。直線で失速する断トツ人気のハクサンムーンを横目に、インから楽々と突き抜け、高松宮記念(30日・中京)の優先出走権をゲットした。
危なげのない勝利にテン乗りの横山典もうなる。「すごかった。先週のレース(準オープン)を勝ったら、連闘で行くと聞いていたので“乗せてくれ”と話していたんだ。この勝ち方ならG1にも胸を張って行ける」と能力を絶賛。自身は開幕週の中山記念(ジャスタウェイ)に続く2週連続の重賞V。「流れが良くなってきた」と本格的な春競馬を迎えてエンジン全開だ。
「馬が丈夫になってきた。それが大きい」と愛馬の成長に目を細めたのは鹿戸師。昨年8月に未勝利を脱出すると、わずか半年余りでタイトルを射止めた。「連闘後だからしばらく厩舎で様子を見るけど、無事なら高松宮記念へ。騎手は未定。でも楽しみだよね」。ロードカナロアの引退とともに現れた東の新星が、一気に短距離界の頂点まで駆け上がるかもしれない。