「スプリングＳ・Ｇ２」（２３日、中山）

　“真の走り”を確認し、鞍上も思わずニンマリだ。昨年の最優秀２歳牡馬のアジアエクスプレスは１２日、前週に引き続き、新パートナーの戸崎圭を背に美浦Ｗで３頭併せ。最後方からスタートし、５Ｆ６５秒１‐３７秒９‐１２秒９で中マイネルストラーノ（４歳１０００万下）に３馬身、内ブルーイングリーン（５歳５００万下）に２馬身先着を決めた。

　僚馬２頭を外から圧倒する内容にジョッキーは力強くうなずく。「先週は馬なりの追い切りだった。その時にもいい馬という感触は持ったけど、きょうはギアの確認ができた。何個もギアを持っている。さすがですね。反応が俊敏で賢い」と賛辞の言葉を並べた。

　手塚師も手応えを隠さない。「しっかり負荷をかけた。走れそうな雰囲気にある」と動きに満足顔だ。春はクラシックとマイル路線の二択。「１８００メートルをうまくこなせるか。ここは結果を出さないと」と王道を歩むべく、勝利にこだわり始動戦に臨む。