【中山牝馬S】フーラブライド充実
「中山牝馬S・G3」(16日、中山)
ハイペースで飛ばしたために、直線半ばで脚色はいっぱいになったが、鞍上の叱咤に、フーラブライドはゴール前でひと踏ん張り。12日に栗東CWで自己ベストを更新する、6F79秒3をたたき出した。
前々走の愛知杯で重賞初Vを飾り、前走の日経新春杯では牡馬相手に3着と奮闘。その充実ぶりに「力をつけていますね。肉付きが良くなって、男馬のようにたくましい体になってきました」と木原師は目を細める。
それゆえ、ハードトレにも耐え抜いた。中間のリフレッシュ放牧で体が緩んでいたこともあり、7Fからペースアップ。前を行く他厩舎2頭を追いかける形になり、予定よりラップは速くなったが、バテることなく3F38秒3‐12秒4をマークした。手綱を取った酒井も「反応を確かめたが、いい動きでした」と声を弾ませた。
「輸送もあるから、前走(466キロ)と同じくらいの体で出せそう」と指揮官はうなずく。春はヴィクトリアマイル、秋はエリザベス女王杯へ。大いなる野望を胸に、勇躍東上する。