【中山牝馬S】ブライド豪脚で充実V
「中山牝馬S・G3」(16日、中山)
充実ぶりが著しいフーラブライドが、またしても直線一気に素晴らしいパフォーマンスを決めた。
牡馬を相手に重賞を勝っている馬や、G1で2、3着している馬もいる中で、堂々の1番人気。道中は中団で折り合いに専念。3角過ぎから外へ持ちだすと、直線は上がり3F35秒1の豪脚で差し切った。自身もこれが中山での初重賞Vとなった酒井は「3角過ぎから早めに外へ出しましたが、直線で他馬が苦しくなるところで、もうひと伸びしてくれました」と、想像以上に力をつけたパートナーをたたえた。
デビュー当時は、芝で3戦して結果を出せなかったが、昨秋再び芝へ戻すと、重賞2勝を含めて1、1、1、3、1着の快進撃だ。昨暮れの愛知杯に続く2つ目の重賞タイトル。前走も牡馬が混じったG2戦で小差の3着と奮闘。「昨年の夏、調教助手から“芝の長いところなら、もっとやれると思います”と進言されたんだ。ちょうど馬がしっかりしてきたのとタイミングが合ったのかもしれないね」と木原師は目を細めた。
現時点ではヴィクトリアマイル(5月18日・東京)へ直行する予定だ。勢いに乗って、いよいよビッグタイトルを狙う。「きょうは先につながるレースができました。まだまだ良くなりますよ」。主戦はさらなる飛躍を約束した。