【フラワーC】クリスマスが大将格!

 「フラワーC・G3」(21日、中山)

 函館2歳Sの覇者クリスマスが満を持して出走する。21日がレースのため、18日に美浦Wで追い切りを敢行。併走で追われ、軽快な動きを披露した。ハイレベルの阪神JFで4着に好走した素質馬が、二度目の重賞タイトルを狙う。

 3歳牝馬勢が好調な斎藤厩舎。ヌーヴォレコルトがチューリップ賞で2着に好走すると、先週のフィリーズRではエスメラルディーナが3着に入った。「楽しみな牝馬がそろった」と師。その中のトップと言っていいだろう。函館2歳チャンピオンで、阪神JFで4着に好走したクリスマスが今年の始動戦を迎える。

 追い切りは美浦Wで併せ馬。マイネエポナ(5歳1000万下)を6Fで0秒3追走し、ラスト1Fで馬体を合わせた。馬なりのままで半馬身先着し、6F85秒4‐39秒8‐12秒6を記録した。斎藤師は「ここを目標にきっちりとつくった。勝てるだけの状態にある」と満足げにうなずく。

 前走の阪神JFは後方一気の競馬で4着。先行策から抜け出した函館2歳Sとは対照的なレースを見せた。「あのメンバーで4着はだてではない」と師。記録した上がり3F33秒6は2着ハープスターと並びメンバー最速タイ。「ハープスターを負かせるのではないかという可能性を持たせてくれた」とチューリップ賞を完勝した素質馬を比較対象にして高く評価する。

 今春は桜花賞(4月13日・阪神)だけではなく、皐月賞(4月20日・中山)も視野に入れている。「レース後にいろいろと考えたい」。能力の高さを買っているからこその選択肢であり、期待の大きさがうかがえる。メンバー唯一の重賞ウイナーが存在感を示す。

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