【阪神大賞典】ゴールド連覇へ万全走
「阪神大賞典・G2」(23日、阪神)
態勢は整った。昨年の覇者ゴールドシップが19日、栗東坂路で軽快な脚さばきを披露。ナリタトップロード(01、02年)以来の連覇を果たし、胸を張って天皇賞・春(5月4日・京都)へ向かう。重賞初Vで勢いに乗るサトノノブレスも、新コンビの浜中を背に栗東CWで快活な動き。重賞連勝を見据えて好気配をアピールした。
連覇へ向けて態勢は万全だ。ゴールドシップが最終リハで素軽いフットワークを披露。初めて調整役に抜てきされた荻野琢(レースは岩田)は「ズブそうだと思っていたけど、こんなに動くもんなんだ…」と目を丸くした。
同じく芦毛のクリーンエコロジー(6歳オープン)を相手に、朝イチの栗東坂路で併せ馬。残り2Fから力強く加速すると、ゴール前は左ステッキ2発に応えてもうひと伸び。僚馬に楽々と0秒6先着し、4F52秒2‐38秒1‐12秒0をマークした。「重厚感があって、それでいてドタドタとしていない。ゴーサインを出したら、スパンと切れてくれました。走ることに集中できていると思う」と声を弾ませる。
昨年暮れの有馬記念3着後は放牧でリフレッシュ。始動戦に向けて仕上がりに抜かりはない。オルフェーヴルがターフを去り、ジェンティルドンナがドバイへ旅立つ今、G1・4勝馬として、きっちりと国内制圧を完了しておきたいところだ。須貝師は「この馬にとって、今年が正念場になると思う。前哨戦とはいえ、ぶざまな競馬はできない」と気を引き締めた。単勝支持率78・0%に応えた昨年以上の勝ちっぷりで、最大目標に掲げる春盾へ駒を進める。