【ダイオライト記念】アワーズ貫禄V

 「ダイオライト記念・交流G2」(19日、船橋)

 2番人気のニホンピロアワーズが、G1ウイナーの貫禄を示して快勝した。道中は好位を追走し、逃げた3番人気トウショウフリークを直線半ばで捕らえると、最後は2馬身差をつけた。3着には2番手から粘ったサミットストーン。1番人気に支持されたムスカテールは、直線伸びず5着に終わった。

 これがG1ウイナーの底力だ。12年のJCダート優勝馬ニホンピロアワーズが、フェブラリーS8着から巻き返し、7つめの重賞タイトルを獲得した。

 トウショウフリークに導かれて淡々と流れたレースは、1周スタンド前から一団に。アワーズは、人気のムスカテールをマークして好位を追走。3角手前で手応えの怪しくなったライバルを尻目に、鞍上の酒井はゴーサイン。逃げ込みを図るフリークを直線半ばで捕らえゴールインした。

 「“やっぱり強い”というところを今後も見せて、まだまだダート路戦で結果を残していきたい」と酒井がいっそうの活躍を誓えば、「メンバー、距離を考えればここでは負けられないと思っていました」と大橋師もほっと胸をなでおろした様子。今後は帝王賞(6月25日・大井)を目標に進んでいく。「強い馬が出てきても、それらに負けないように頑張ってほしい」と指揮官は早くも昨年2着の雪辱を果たすべく、力がこもっている。

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