【ファルコンS】福永、今年重賞初V
「ファルコンS・G3」(22日、中京)
大外一気は作戦通り。向かい風をモノともせず、タガノグランパが内から迫るサトノルパンを首差で振り切り重賞初制覇を飾った。
「競馬っていいなと思いました」と笑顔を見せる福永は、加重制裁による3週間の騎乗停止で、JRAのレースには21日に復帰したばかり。今週の高知競馬で騎乗機会はあったが、その間「心境の変化がありました。やはりジョッキーとして結果を出すしかないので」と、自身にとっても今季重賞初Vを喜ぶ。
前半3Fが33秒0というハイペースもあって「折り合いはついたし、外へブン回そうとレース前から考えていた。次を意識して、イメージ通りに乗れました」と声を弾ませる。「長くいい脚を使えるし、抜け出してからもしっかり。これならマイルでも大丈夫」と、NHKマイルC(5月11日・東京)へ向けて胸を高鳴らせた。
松田博師も「距離は持つと思うし、持ってもらわないと困る」と喜色満面。次走については「皐月賞(4月20日・中山)かNHKマイルCか、どちらかやな」と明言を避けたものの、「皐月賞に出したいけど、左回りの方が切れるからな」とつぶやいた。3歳牝馬戦線には大本命馬のハープスターを擁する名将の気持ちはどうやら、3歳マイル王決定戦へと向いているようだ。