「日本競輪学校第１０５回生卒業記念レース」（２６日、平塚）

　男子１０５回生は伊早坂駿一生徒（１９）、女子１０６回生は石井貴子生徒（２４）がともにまくって優勝。２８日に卒業式が行われ、女子（１８人）は５月、男子（３６人）は７月に続々とデビューする。

　在校１位の野口大誠は無念の４着。先に仕掛けた集団を追いかけたが、とらえることができず「優勝すると宣言していたのに、調子に乗りすぎました」と反省しきりだ。

　「前の選手が掛かっていたし、自分の脚をためられなかった。今の実力が分かったので、練習をしてもっと強くなりたい」と気を引き締める。

　父の悦宏は元競輪選手。生涯徹底先行を貫き、通算５２１勝を挙げた。その父を目標にこの世界に入った。競輪学校での生活はもちろん、父の指導も受け、現役選手の練習を間近に見ながら、多くのものを吸収している。

　「トップで戦う人は練習に取り組む姿勢など、全てにおいて学ぶものがある。１日でも早く近づきたいし、早くＳ級に上がりたい」と目標を掲げた。「最終的には何でもできる、どこからでも飛んでくる選手になりたい」。この悔しさはデビューしてから晴らすつもりだ。