【桜花賞】ハープスター桜冠奪取を誓う

 「桜花賞・G1」(13日、阪神)

 もう負けられない。4戦3勝で桜花賞に駒を進めるハープスターが桜冠奪取を誓う。

 唯一敗れた阪神JFは、馬群を縫うように追い上げたものの、鼻差の2着。「取り返すことのできないレース。申し訳なく思っています」と川田は唇をかむ。ただ、3カ月半ぶりのぶっつけ本番で冬毛の目立っていた馬体からも、万全の状態だったとは言い難い。

 その点、今回はトライアルをひと叩き。圧巻の勝ちっぷりで弾みをつけた。「今までで一番いい内容。自分から走る気を起こしてくれたのがいい」と主戦は振り返る。上昇度は計り知れない。「チューリップ賞の前とは全然違う。毛ヅヤ、張り、動き。別馬かと感じるぐらい」。1週前追い切りを見守った松田博師は胸を張る。

 「デビューからこれだけの馬に乗るのは初めて。結果を出さないといけないという強い気持ちもあるが、それ以上に喜びの方が大きい」。キャプテントゥーレ(08年皐月賞)にビッグウィーク(10年菊花賞)、ジェンティルドンナ(12年オークス)とG1で3勝を挙げる川田だが、これまでとは違う感覚を味わっているという。

 秋には、日本の3歳牝馬としては初の凱旋門賞・仏G1(10月5日・ロンシャン)への参戦も見据える“超”スター候補生。自慢の末脚でG1初Vを奏でる。

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