【桜花賞】フォーエバーモア勢い十分
「桜花賞・G1」(13日、阪神)
デイリー杯クイーンCを制したフォーエバーモアは9日、美浦坂路で軽やかな動き。好調ぶりを印象づけた。
控えめながら、フォーエバーモアが軽やかなフットワークで臨戦態勢を整えた。
最終追い切りは美浦坂路で併せ馬。レッドセインツ(6歳500万下)を誘導する形でスタート。ラスト1Fで馬体を合わせると、最後は半馬身先着でフィニッシュ。4F55秒5‐40秒4‐12秒6のタイムを計時した。
動きを見守った鹿戸師は「長距離輸送があるので坂路で追ったが、動きは良かった」と目を細める。今回は中7週での競馬になるが、「前走はすごくいい状態で送り出せたし、今回も同じくいい状態で出走できる」と出来の良さに胸を張った。
デビュー当初を振り返り、「ここまでしっかりするとは…」と驚きを隠せない。素質の高さは評価していたものの、全体的に弱いところが目立っていた。それがレースを使うごとに成長を遂げ、前走のデイリー杯クイーンCで初重賞Vを達成。デビューからコンビを組む蛯名も「力をつけているし、いろいろな経験をしながら隙がなくなっている」と確実な成長ぶりを伝える。
阪神JFで鼻、首差の後じんを拝したレッドリヴェール、ハープスターは鋭い決め手を武器とするが、自らは好位から抜け出すのがスタイルだ。「レースは上手なので」と指揮官が言えば、「自分の競馬に徹するだけ」と主戦も前を向く。さらなる成長を遂げ、重賞ウイナーとなった勢いに乗り、最良の結果を求めて突き進む。