【桜花賞】リヴェール躍動!久々も完調

 「桜花賞・G1」(13日、阪神)

 阪神JFの覇者レッドリヴェールは9日、栗東坂路で併走先着。4カ月ぶりでも、不安材料にはならない。史上7頭目の“無敗の桜花賞馬”を目指す。デイリー杯クイーンCを制したフォーエバーモアは美浦坂路で軽やかな動き。こちらも好調ぶりを印象づけた。

 レッドリヴェールが栗東坂路で躍動した。荻野琢(レースは戸崎圭)を背にローブティサージュ(4歳オープン)と併せ馬。追いだされた最後の1Fは鋭い反応で1馬身半先着し、4F52秒9‐38秒4‐12秒3をマーク。阪神JFの覇者2頭による豪華な顔合わせは3歳馬の瞬発力が上回った。

 「良かったですね」。調子の良さを伝えるG1馬の動きに、須貝師は笑みを浮かべる。放牧先から帰厩後は、描いた通りに調整を進めてきた。「体が小さく見えないし、理想以上と言ってもおかしくはない。いい体になりました」。その姿は420キロ前後の馬とは思えないほど。よほど体調がいいのだろう。ふっくらと見せる愛馬の仕上がりに胸を張った。

 2歳女王の誇りがある。「出る馬、全部」。ライバルを問われ、そう答えたトレーナーだが、こうも続けた。「ハープスターも強い勝ち方をしている。ただ、レッドリヴェールは負けを知らない。タイプも違うから」。注目を浴びるディープインパクト産駒を意識するのは当然のこと。だが、女王の座を譲るつもりはない。

 126日ぶりの実戦を迎える。桜花賞の歴史で前走との間隔が最も長かった桜花賞馬(11年マルセリーナ)は中63日。そんな厳しいデータも、須貝師は気にしていない。「これまでに間があいても結果を出している。問題ないと思う」。札幌2歳S、阪神JFともに休養明けで勝利。実績の裏付けに自信をのぞかせる。「恥ずかしくない競馬をしてほしい」。無敗馬が再び頂点に立つ。

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