【桜花賞】アンバー200万払って挑戦
「桜花賞・G1」(13日、阪神)
牝馬クラシック第1弾の出走馬18頭と枠順が10日、確定した。
ニホンピロアンバーは追加登録料を支払って大舞台に挑戦。再び波乱を演出する。
持ち前のしぶとさを発揮するのみだ。13番人気のフィリーズレビューで2着に粘り込んだニホンピロアンバーが、本番でも虎視たんたんと“サプライズ”を狙っている。
「阪神JF(17着)後の放牧を経て、大人になったね。落ち着いた状態で競馬に送り出せそう」と田所師は仕上がりに自信をのぞかせた。昨年は1番人気のクロフネサプライズで臨み4着。厩舎の牝馬クラシック初参戦は無念の結果に終わったが、スタッフ全体に大きな経験値として蓄積されたに違いない。
「クロフネサプライズのときは勝って当然という雰囲気があり、厩舎全体が舞い上がっていたのかも。今回は気負いはない。いつもの雰囲気で迎えられると思う」と大一番へ向けて悠々たる構えだ。
優先出走権を得たことで改めてオーナーサイドと協議。クラシックの追加登録料200万円を払って挑戦する桜の舞台。意気込みの高さが感じられる。「1F延長、外回りなど、クリアすべき課題はあるが、スタッフ一丸となってここに向けて頑張っているし、結果を出したいね」。くしくも土曜の阪神牝馬Sには、骨折からの復帰戦となるクロフネサプライズがスタンバイ。「土曜で弾みをつけて」とVリレーを思い描く。
枠番は4枠7番。大賀助手は「ここならいいね。ゲートも速いし、出たなりでリズム良く走れれば」と納得の表情だ。先行力をフルに生かし、大仕事を成し遂げる。