【NZT】アチーヴ鼻差競り勝ち初重賞

 「ニュージーランドトロフィー・G2」(12日、中山)

 出遅れも何のその。G1・2着馬ショウナンアチーヴが、1番人気に応えて待望のタイトルをもぎ取った。

 スタートで後手を踏み、前半は後方4番手を追走。それでも鞍上は慌てなかった。「ペースが速く、いい感じで流れてくれた」と後藤。徐々にポジションを上げ、直線入り口では「ショウナンワダチ(2着)が完璧なレース運びだったので、これが相手だと思って、信じて目標にした」と冷静に判断。急坂を駆け上がり、外からその獲物へ一気に襲いかかると、ゴール寸前できっちり鼻差とらえた。

 どうしても勝ちたいレースだった。「前走のファルコンSは小さなミスがあの結果(0秒4差6着)になってしまった。きょうは一つもミスできない気持ちだった」と胸をなで下ろし、自身にとっては12年マーチS以来のJRA重賞勝ちを喜んだ。朝日杯FS2着の底力を見せつけた内容に、国枝師は「きょうは少し気合が入り過ぎていたけど、勝てて良かった。もう少し馬体の張りを良くしていきたい」と課題を挙げながら、大一番・NHKマイルC(5月11日・東京)へ狙いを定めた。

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