【桜花賞】2歳女王リヴェール首差惜敗
「桜花賞・G1」(13日、阪神)
わずか首差及ばなかった。ゴール寸前で抜け出したレッドリヴェールに外からハープスターが襲いかかる。2歳女王が封じ込んだかと思われたのは一瞬、外から鋭進したライバルにかわされ、2歳女王は2着に敗れた。
「ハープスターの脚音も聞こえなかった」と、戸崎圭は悔しさをにじませる。阪神JF以来となる4カ月ぶりの実戦だったが、この日の馬体重は増減なし。「休み明けというのを感じさせなかった。しまいもしっかりとしていたし、勝ったと思ったけど…」。完璧な仕上げだったが、勝ち馬が一枚上だった。
4戦目での初黒星に須貝師は検量室でパトロールビデオを凝視し、唇をかんだ。「何回見ても負けは負け。相手をほめるしかない。ハープスターは素晴らしい。(リヴェールは)小さい体でこれだけのレースをしてくれている。よく頑張ってくれたよ」。出走メンバー中、最低馬体重(418キロ)ながら奮闘した愛馬をねぎらった。
オーナーサイドからは、牡馬相手のダービー参戦や秋の凱旋門賞挑戦のプランも上がっているが、指揮官は「オーナーと相談してから」と明言を避けた。1勝1敗となった桜花賞馬と、オークスで3度目の対決に挑むのか、それとも牡馬相手に世代の頂点を狙うのか。次のステージに注目が集まる。