【アンタレスS】アワーズうなる伸び脚
「アンタレスS・G3」(19日、阪神)
「先生、いい動きでした。うなっていましたよ」。ニホンピロアワーズの追い切りを終えた酒井が待ち構える大橋師に笑顔で報告した。
確かにうなりを上げるような豪快な伸び脚だった。16日の栗東DP。6F81秒6‐37秒0‐11秒1の時計が出た。速くて力強く、かつ軽快そのもの。さすが一昨年のJCダートを圧勝したG1ホースだ。
大橋師は「1カ月のレース間隔だし、何もハードにやる必要はない。追い方は学(酒井)に任せた。一杯に追わなかったのは、それだけ反応が良かったんだろう。僕の計時でも最後は10秒台が出ているよ」。
7歳といえばベテランの域。衰えても不思議ではないが「不安なところがなくなって若々しいよ。まだまだこれから」と円熟を強調。前走のダイオライト記念は完勝した。「当時と変わらない状態で臨めるのが何より」と好感触をつかんでいる。