【皐月賞】ベルキャニオン一変ムード
「皐月賞・G1」(20日、中山)
スプリングS6着のベルキャニオンは17日、舌を縛ってもたれ癖の解消に成功。反攻ムードを漂わせた。
スムーズに美浦Wの3~4角を駆け抜け、直線では真一文字に伸びた。スプリングSでもたれ癖を見せ、6着に敗れたベルキャニオン。課題を見事に克服し、いざクラシック本番へ向かう。
併せ馬を行った前走時とは違い、この日は単走で4F53秒8‐39秒8‐13秒0とソフトな調整。「予定通り軽め。先週に続いて、舌を縛って追い切りました。もたれることはありませんでしたね。テンションも上がることなく、順調です」と橋本助手は手応えを口にする。さすがは関東トップステーブルの堀厩舎、大一番へきっちりと対策を講じてきた。
以前からゲート裏で舌を越すシーンは見られたという。「いつもは右側。共同通信杯(2着)は真っすぐ走ったから安心していました。前走は左側に舌を越して、左にもたれた。これは初めてでしたね」。すぐさま矯正に取りかかり、最終リハでスムーズな走りを披露。効果はてきめんだ。
共同通信杯では今回の有力馬イスラボニータに肉薄。素質は引けを取らない。枠番は5枠10番に決まった。「駐立がイマイチだから、偶数の方がいい」という橋本助手の願いも通じた以上、一変しても何ら不思議はない。