【アンタレスS】ビクター大本命破った
「アンタレスS・G3」(19日、阪神)
G1馬をねじ伏せた。2番人気のナムラビクターが19日、4度目の重賞挑戦で、初タイトルを奪取。鞍上の小牧は、一昨年のJCダートの覇者ニホンピロアワーズを破っての勝利に、満足げな表情を浮かべた。
「ニホンピロには分が悪いと思っていたんだけどね。戦ってみようと、早めに併せに行ったんだ。負かすんだから力がありますね」。道中は、その大本命馬を見る形で、中団を追走。当初は仕掛けを我慢するつもりだったが、相手が動かないのを見て、予定を変更した。
直線ではしばらく併走したが、坂上でニホンピロが脱落。先頭に立ったところで、突然手前を変えるなど気の悪さを見せたが、ゴール前で迫ったトウショウフリークの追撃を頭差封じて、重賞初Vを決めた。
解散した野村厩舎から転厩後、これで2連勝。福島師は「乗り役さんも2回目ということで自信を持って乗ってくれた。いつかは大きいところへ行きたい」と先を見据えた。次走は平安S(5月24日・京都)を予定。進境著しい5歳馬がさらなる飛躍を狙う。