【皐月賞】スターダム見せ場なく11着
「皐月賞・G1」(20日、中山)
05年覇者で父のディープインパクト以来となる無敗での皐月賞馬を目指したトーセンスターダムは、見せ場もなく11着に終わった。過去3戦とは一転して中団より前で運ぶ積極策で臨んだが、直線では伸びを欠き、次々と後続に抜き去られた。
武豊は「好スタートを切れたし、トゥザワールドの後ろという絶好の位置を取れた。でも3角で急に変な走りになって。馬がびっくりした感じ。(自身6度目の制覇がかかる)次(のダービー)は巻き返したい」と、本来の走りができなかったという。荒れ馬場か、それとも初のフルゲートの競馬が響いたか。
池江師は「馬場が全てだと思う。3角で急激に走りが変わった。別馬のような走りだったからね。経験不足なので仕方がない。もともとダービーが大目標ですから」と悲観はしていない。ただ、連勝の勢いが途切れただけならまだしも、負け方が悪過ぎる印象は拭えない。どう反転攻勢に転じるかという、重い命題を良血馬は抱えることになってしまった。