【天皇賞】ゴールド雪辱へ意地見せる
「天皇賞(春)・G1」(4日、京都)
朝日を浴びた白い馬体が輝きを放つ。立ち上る気配は研ぎ澄まされてきたが、気負いは見られない。栗東坂路を軽く1本(4F63秒0‐14秒0)。決戦を2日後に控えた2日朝もゴールドシップは、与えられたメニューを平常心でこなした。
登坂途中で他厩舎の追い切りと遭遇。背後からの蹄音はしっかりと聞こえていたはずだが、過敏に反応することは一切なかった。「リラックスして走れていましたね。それでいながらメリハリも利いていました。いい感じだったと思います」。須貝師は、穏やかな表情で動きを見届けた。全て予定通り。仕上げに誤算は生じていない。
この中間も攻め抜いた。「びっしり攻めましたが、体重はキープできています。仕上がりには何の不安もありませんし、枠(4枠8番)もいいですからね。意地を見せたい。そう思っています」。指揮官は、こう結んだ。
1年前は1番人気に推されながらも5着に敗れ、昨秋のジャパンCでは15着大敗の屈辱も味わった。動きだしたゴールドシップの第2章。歓声を取り戻す準備は、整った。