【かしわ記念】コパノリッキーG1連勝
「かしわ記念・交流G1」(5日、船橋)
もうフロックとは言わせない。2番人気のコパノリッキーが、直線であっさり抜け出して完勝。フェブラリーSに続くG1連覇を決めた。この日が67歳の誕生日だったオーナー・小林祥晃氏は高松宮記念もコパノリチャードで制しており、早くも今年G1、3勝目。2着には4番人気セイクリムズン、1番人気ワンダーアキュートは3着に敗れた。
絶対王者へ向け、豪快に他馬をねじ伏せた。最低16番人気でフェブラリーSを制したコパノリッキー。2番人気の支持を集めた今回は、真価が問われる一戦で満点の回答を叩き出した。
「ゲート内で後ろを蹴って前に出て行かなかった。そういうところがある馬だから」と田辺が語るように、スタートで後手を踏んで道中は5番手。それでも徐々に外めを進出し、「早めに前をつぶそう」とまくりながら直線で楽々と抜け出し。横綱相撲と呼べる内容に「強かったですね」と胸を張った。
オーナーの“Dr.コパ”こと小林祥晃氏は、5月5日が67歳の誕生日。「最高のプレゼントだね。きょうの枠は5枠5番。それに競馬場の座席番号も55だったんだよ」と戦前に予感した通りのVに満面の笑みだ。昨年の誕生日はNHKマイルC当日。コパノリチャードが8着に敗れ、祝勝会を行えなかっただけに「今年は飲めるな」と美酒が待ちきれない様子だった。
それでも次走に話が及ぶと一転、渋い表情に。「4歳馬だから夏には賞金が半分になる。G1連勝中の馬が出られないシステムはどうなのかな」と、春の大一番である帝王賞(6月25日・大井)への出走は確定していない状況に疑問の声も。さきたま杯(28日・浦和)を挟み、賞金の上積みを目指していく予定だ。