【京都新聞杯】ハイブリッド直線強襲V
「京都新聞杯・G2」(10日、京都)
ダービー出走に懸けるトレーナーの執念が、勝利をたぐり寄せた。後方から進んだハギノハイブリッドが直線、外めに持ち出すと一瞬のうちに先行馬を抜き去り重賞初制覇。賞金を加算し、ダービー(6月1日・東京)出走が可能となった。
府中の500万特別で、大外一気を決めてから中1週。松田国師は「回復がすごく早くて(馬体重)プラス4キロで出せたことが大きいですね」と振り返る。
テン乗りの秋山はVTRで見た前走内容と、松田国師からの「ここでも期待できる」という言葉から、自信を持って臨んだ。「(4コーナーでは)絶好の手応えで進路を探すだけでした。強い内容でしたね」と声を弾ませた。
ダービー出走について指揮官は「これからの回復次第で」と明確にはしなかった。だが、自らが管理し、02年に初めてダービーを制したタニノギムレットの産駒とあって、思いは格別だ。
「ダービーにこだわる厩舎ですから」。「ダービーは、三つでも四つでも勝ちたい」。「タニノギムレットの子(ウオッカ)で苦い思いをしたから、今度は甘い思いをしたい」と熱く語る。04年キングカメハメハに続くダービー3勝目の夢をハギノハイブリッドに託す。