３月のＧ１日本選手権を制した村上義弘（３９）＝京都・７３期・ＳＳ、２月のＧ１全日本選抜を制した村上博幸（３５）＝京都・８６期・Ｓ１＝兄弟の優勝祝勝会が１４日、京都市内のホテルで関係者、ファン９０人を含む３００人を集めて行われた。

　２人はＳＳ１１への移籍を企図としたして、日本競輪選手会から処分を受けており、１日から義弘は１年間、博幸は６カ月間の自粛休場期間中。Ｇ１覇者は年末のＫＥＩＲＩＮグランプリ（１２月３０日・岸和田）に出場できるが、義弘は自粛期間中、博幸は出走回数が不足必至で、出場は不可能な状態に。

　今年のＧＰを開催する岸和田競輪場を代表し、同場の吉野博所長が壇上で「早期に自粛期間の軽減を」と信貴芳則岸和田市長の代読として語れば、石黒克巳ＪＫＡ会長も「処分に触れるつもりはない」と前置きしつつ「今年の岸和田で２人の走りをぜひ見たいと思う」と熱弁。早期復帰を臨んでいた。出席していた日本競輪選手会の佐久間重光理事長は「コメントは控えたい」と話すにとどまった。

　最後に兄弟を代表して弟の博幸があいさつ。「これからも競輪に対して真っすぐに努力精進をしていきます。本日はありがとうございました」と話した。