【ボート】グランドスラム達成で金塊
ボートレース振興会は20日、都内の笹川記念会館で会見し、8競走あるSGレースのうち、グランプリ(賞金王決定戦)など格式の高い5大会で、新たな表彰制度を設けると発表した。優勝戦1~3着の選手に金、銀、銅のメダル、対象SGを全冠制覇するグランドスラム達成者には3億円相当のインゴットを贈る。
本年度からの新たな表彰制度は、SG8競走のうち、ボートレースオールスター(笹川賞)、ボートレースメモリアル(モーターボート記念)、ボートレースダービー(全日本選手権)、グランプリ(賞金王決定戦)、ボートレースクラシック(総理大臣杯)の5競走が対象になる。
優勝戦順位に応じて、メダル中央にSGロゴが入った純金がはめこまれた金、銀、銅メダルを贈る。グランプリに関してはメダルの色はプラチナ、金、銀となる。また、表彰セレモニーにはファンが参加。表彰選手からレプリカメダルの贈呈や、記念撮影ができる。
さらに、福岡でのボートレースオールスターを皮切りに、対象SGの5競走全てを優勝した選手には3億円相当のインゴットが贈られる。
この日の会見には、ボート界を代表するトップレーサーの松井繁、瓜生正義、池田浩二が出席。すでに“グランドスラム”を達成している池田は「ちょっと前に(この制度を)やってくれれば、3億円だったのに」と悔しがって笑いを誘った。
また、新たにボートレースクラシック、ボートレースオールスター、ボートレースメモリアル、ボートレースダービーの4競走で優勝戦2着に150万円、3着に50万円の副賞、G1・クイーンズクライマックス(賞金女王決定戦)で優勝戦に出場した6人にダイヤモンド宝飾品を贈ることも決まった。
新表彰制度について、日本モーターボート選手会(上瀧和則会長)は対象SG、クイーンズクライマックスの優勝戦で返還や3連単が不成立となる事象が発生した場合は、出場選手6人は副賞金、副賞品(メダル、ダイヤモンド)を辞退するとした。