【平安S】12番人気スターオー重賞初V

 「平安S・G3」(24日、京都)

 前走の屈辱を無駄にはしなかった。長所も短所も知り尽くした幸が、クリノスターオーを、そして開業4年目の高橋忠師を重賞初制覇へと導いた。

 前走のアンタレスSが2秒1差のしんがり負け。大敗を受け、この中間は「厩舎に置いて背中をしっかりケア。体に気持ちがついてくるように調整してきました」と高橋忠師。心身両面を整え、逆襲に成功した。

 道中は2番手を追走。直線へ入り、逃げ馬の脚色が鈍ったところでスパート。先頭に躍り出ると、後続の追い上げを完封した。

 12番人気の低評価を覆しての勝利に「最後は遊んでいて着差以上に強い内容でした」と幸は声を弾ませた。

 「オープンでも、勝ち負けできる実力があると思っていました」と指揮官はしてやったり。今後については未定だが「徐々に成長していて、これからもっとたくましくなってくれるはず」と幸。伸び盛りの4歳馬がダート界に新風を吹き込む。

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