【目黒記念】ムスカ連覇へ抜かりなし
「目黒記念・G2」(6月1日、東京)
連覇達成へ‐。名うてのサウスポー・ムスカテールが27日、得意の舞台にきっちりと照準を合わせてきた。
2カ月半ぶりの実戦となるが、調整は順調そのもの。1週前追い切りでは美浦から駆けつけた内田博を背に、栗東CWで長めから意欲的に追われて大差先着を果たした。友道師が「いい動きだった」とうなずくように、仕上げに抜かりはない。
昨年のこのレースで重賞初制覇。直線で強烈な末脚を放ち、レコードタイムで駆け抜けた。「芝、ダートを問わず、左回りがいい」とトレーナー。ムラ駆けのイメージが強いが、左回りではレースぶりが安定している。
6歳となり、精神面の成長もうかがえる。「去年は天皇賞・春で惨敗(16着)した後だったので半信半疑だった。それを思えば、今年は安定しているからね。ベストの条件で、状態もいいので楽しみです」。トップハンデタイの57・5キロは実力を認められた証し。円熟味を増した走りを披露し、一年ぶりの美酒に酔う。