「日本ダービー・Ｇ１」（６月１日、東京）

　至高の舞台を目前に、胸を躍らせる。皐月賞３着馬ウインフルブルームを送り出す宮本師は２７日、「申し分なく、いい状態で臨めると思いますよ」と興奮気味に切り出した。

　中尾謙太郎厩舎の持ち乗り助手時代、競馬の祭典にはナリタキングオーで挑戦（９５年＝１１着）しているが、調教師としては初の挑戦だ。「ナリタキングオーのとき、歓声の地響きがすごかったのを覚えています。今回、（ダービーを）肌で実感できるのがうれしい」と武者震いする。

　ウインフルブルームは持ち前の先行力を武器に、ここまで安定した成績を残してきた。「２４００メートルは走ってみないと分からないけど、こなせると思う。この馬のリズムで運べれば」。９８年ダービー馬スペシャルウィークを父に持つ素質馬が、しぶとい走りで大仕事を狙う。