【ダービー】オンリー攻めの姿勢貫いた
「日本ダービー・G1」(6月1日、東京)
皐月賞4着からの逆襲を狙うワンアンドオンリーが28日、栗東坂路で最終リハ。先に加速したサトノユニコーン(4歳500万下)を追う展開。最初の1Fを13秒3で入るというきついラップを刻むなかで、懸命に追い詰めて最後は0秒1かわして先着。4F52秒2‐38秒9‐13秒3で登板し、大一番へ攻めの姿勢をしっかりと伝えた。
手綱を取った赤木助手は「予定していたよりもテンは速くなったが、最後までしっかりと走ってくれた。すごくいい状態だと思う」と笑顔がはじけた。これを見届けた橋口師も「しまいは13秒台を切ってほしかったが、動き自体は何ら変わりありません」と納得の表情を見せた。
再来年の2月で定年を迎える名将は、「東京の広い馬場と長い直線は実力を発揮できる舞台。(今年のダービーを)競馬人生の集大成に、という気持ちでいます」とキッパリ言い切った。96年ダンスインザダーク、04年ハーツクライ、09年リーチザクラウン、10年ローズキングダムと全て銀メダル。あと一歩届かない夢のゴールへ、残されたチャンスは少ない。その悔しい歴史に、炎の末脚でピリオドを打つ意気込みだ。