【ダービー】リヴェール余力十分に先着

 「日本ダービー・G1」(6月1日、東京)

 2歳女王が小柄な馬体を躍動させた。07年ウオッカ以来、史上4頭目の牝馬Vを狙うレッドリヴェールが28日、初コンビを組む福永を背に栗東坂路で最終デモ。余力十分に軽快なフットワークを繰り出し、アドマイヤランディ(3歳500万下)を相手に首差先着、4F53秒3‐39秒2‐12秒7を計時した。

 2週前から背中を確かめている福永は「最後は楽な感じで走っていた。体は出来上がっているし、心臓がいいね」と、満足げにうなずく。見届けた須貝師も「持ったまま上がっていったね。息も整えられたと思う」と納得の笑みをこぼした。

 勝算あっての挑戦だ。阪神JFではハープスターに土をつけ、オークスを勝ったヌーヴォレコルトには桜花賞で先着。一線級牡馬が相手でも決して気後れはない。「互角に戦えると思う。男の子、女の子ということではなくてね」と話した指揮官は“強い馬は強い?”の質問に「そうあってほしい」と自信をのぞかせた。

 これまで数々の牝馬G1を制してきたユーイチが、悲願のダービー初制覇を牝馬で成し遂げる‐。そんな劇的結末があるのか。「距離が延びるのはプラスに働くと思う。左回りについても、そもそも馬という生き物は左回りが得意。心配はない」と、通算15度目の挑戦に向かう鞍上は腕まくり。人馬の快挙達成があっても驚けない。

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