【ダービー】ハイブリッド快調宣言
「日本ダービー・G1」(6月1日、東京)
ますます快調だ。中1週、中2週とレース間隔が詰まっているハギノハイブリッドだが「疲れはなく、使うごとに良くなってるんです」と松田国師は胸を張る。体調の良さから、他厩舎が通常は運動のみにとどめる追い日翌日の29日朝も栗東CWで軽めのキャンターを消化。30日朝は栗東坂路を15‐15で駆け上がった後、Eに入り並脚で1周と、タフなメニューを消化した。
「きょうは体をほぐす感じで。予定通りです」と切りだしたトレーナー。「使いだした時に比べ、筋肉がしっかりしてきたことで、体をしなやかに使え、歩様は力強く、踏み込みが深くなってます」と目を細める。
松田国師は02年にタニノギムレットで、04年にキングカメハメハでダービーを制覇している。だが、前者は秋を迎えることなく、後者も菊花賞を前に故障。苦い経験を経たことで「走らせ過ぎると壊れることは、身に染みて分かってるので」と細心の注意を払う。その一方で「攻めていかないと勝てない。ましてやダービーは」と手を緩めることはない。
圧勝だった2走前の内容から「府中の硬い、高速馬場は向きます」。史上2位タイ、現役最多のダービー3勝目。さらに自らが管理した父子の2代制覇。ハイブリッドにかかる期待は高まるばかりだ。