【安田記念】ジャスタ世界一の力見せる
「安田記念・G1」(8日、東京)
ジャスタウェイは前走のドバイデューティフリーを圧勝。従来のレコードタイムを大幅に更新し、世界中を驚かせた。今度は安田記念でG1・3勝目を狙う。
「バケモノ」。そう表現するのは須貝師だ。1週前追い切りでは栗東坂路で4F52秒1‐38秒0‐11秒9を計時。“超抜”の動きを見せ、海外遠征明けの不安を吹き飛ばした。「想像以上の動きだし、ひと皮むけた感じ。ああいうところ(ドバイ)で経験を積んだのが自信につながっているのかも」と指揮官は目を細める。
昨秋の天皇賞を勝つまで重賞タイトルはG3の1勝のみ。それがどうだ。G1初制覇を契機に目下3連勝中。国際競馬統括機関連盟(IFHA)が4月に発表した「ワールドベストレースホースランキング」では日本調教馬史上初となる単独1位に輝いた。
今では世界中のホースマンが注目する存在だ。榎本助手が「状態は今までで一番。どこまで良くなるのかな、と思う」と期待を寄せれば、トレーナーも「前走がまぐれじゃないことを証明しないといけないし、それに応えられる状態」と自信の表情。進化し続ける“最強馬”が府中のマイルで実力を見せつける。