【安田記念】ジャスタまさに頂点の馬
「安田記念・G1」(8日、東京)
凱旋Vへ、視界は良好だ。7日の午後4時10分、ジャスタウェイが雨に煙る東京競馬場に到着。堂々とした雰囲気で馬房へと収まった。「馬運車の中でカイバも食べていたし、全くバタバタすることがなかった。昔とは違いますね。内面がしっかりしています」と榎本助手は精神面の成長ぶりに目を細めた。
仕上げ人をして「今までで一番」と言わしめる出来だ。ドバイ遠征直後は一定程度のダメージがあったが、陣営の想定をはるかに上回る回復力を見せた。「中間は攻め馬をビシビシやれているし、いい形で臨めると思う」。道悪についても、それほど不安視はしていない。「パンパンの良馬場で前が止まらない(ような形)よりはいいと思っていた。まあ、ちょっと雨が降り過ぎかなとは思うけど」と笑顔をのぞかせた。
血の勢いもある。オークスはヌーヴォレコルト、日本ダービーはワンアンドオンリーと、ハーツクライ産駒がG1を連勝中。「ここを勝てば3連勝ですか。何とか続きたいですね。無事に走ってくれれば」。後続をぶっちぎり、世界の度肝を抜いた前走のドバイデューティフリー。あの走りを、日本のファンにもお披露目する。