【安田記念】グランプリボス意地の激走
「安田記念・G1」(8日、東京)
一瞬、夢を見た。直線で堂々抜け出し、3年ぶりのG1Vが目前にまで迫った16番人気のグランプリボス。ゴール前で若干外へ寄れた隙に、内から迫ったジャスタウェイに鼻差かわされた。
12年の首差(1着ストロングリターン)に続いて2度目の銀メダル。「(仕掛けどころが)ここしかないと思って動いたが、結果的には先に動いた分の差が出てしまいました」と悔しがる三浦は、先月のNHKマイルCでも17番人気のタガノブルグで首差2着。自身にとってのG1初Vはまたもやお預けとなった。
3月の阪急杯で始動する予定だったが、調教中のアクシデントでローテが乱れた。それでもG1馬の意地を見せた激走に「まだ完調手前の状態で、ここまでよく頑張ってくれました。次が楽しみになりましたね」と相棒の頑張りをねぎらった。
「これで(安田記念は10年スーパーホーネットも合わせて)3度目の2着か…」と矢作師は口をつぐむ。この後は休養に入るが、「このままで終わるわけにはいかないからね。しっかりと立て直して、秋にはG1を勝ちたい」。逆襲の秋へ、しっかりと前を見据えた。