【エプソムC】マジェスティ鞍上が絶賛
「エプソムC・G3」(15日、東京)
重賞初Vを狙うマジェスティハーツは11日、新コンビの横山典を背に栗東CWでウインバリアシオンと豪華併せ馬。余力残しで併入した動きに、名手は「これぞハーツクライって感じ」と、その乗り味をたたえた。オークス(ヌーヴォレコルト)~日本ダービー(ワンアンドオンリー)~安田記念(ジャスタウェイ)と重賞を3週連続で制しているハーツクライ産駒が今週も躍動するか。一方、美浦坂路ではディサイファが好調キープを印象づけた。
ハーツクライ産駒のワンアンドオンリーを日本ダービーVへ導いた横山典が、同じ父を持つマジェスティハーツの追い切りにまたがった感触をこう表現する。「これぞハーツクライって感じ」。満面の笑みを浮かべ、さらにはダービー馬を差し置いて「今まで乗った(産駒の)中で一番、ハーツに似ている」と馬っぷりや走法、ポテンシャルを絶賛した。
主戦の森が若手騎手招待競走でフランスへ遠征していることもあり、手綱を託された関東の名手。「前から乗ってみたかった。その願いがかなった」と意気込んで栗東CWへ向かった。G1・2着4回の僚馬ウインバリアシオン(6歳オープン)を2、3馬身追走。残り4F標識を過ぎたところで外から体を並べると、直線は手綱を持ったままでスムーズに加速し併入を決めた。
6F83秒4‐39秒1‐12秒5のタイムに、松永昌師は思わず頬を緩める。「反応次第では仕掛けてくれと伝えていたが、最後まで何もしなかったってことは、それだけ動きが良かったんだろう」と、力強い口調で語った。
3歳春まではやや順調さを欠いたが、昨秋の神戸新聞杯ではエピファネイアの2着。前走の新潟大賞典でも首差2着と、晩成血統らしく着実に力をつけてきた。史上3人目のJRA重賞150勝にあと「1」と王手をかけているベテランが、内国産種牡馬としては最多タイの4週連続JRA重賞制覇を狙うハーツクライの産駒を、初タイトルへと導く。