「尼崎センプルカップ・Ｇ１」（１４日開幕、尼崎）

　今年もボートレース尼崎の周年記念シリーズは６月開催。１４日開幕で１９日まで熱戦が繰り広げられる。「Ｇ１・開設６２周年記念・尼崎センプルカップ」としては２回目となる。ボート界の“王者”松井繁（大阪）を筆頭に、地元尼崎軍団からは鎌田義、吉田俊彦、魚谷智之、金子龍介、藤岡俊介らが参戦する。

　今回は平山、魚谷香、長嶋と３人の女子レーサーが参戦。いずれも福岡で行われたＳＧオールスターに出場したように、実力だけではなく人気も兼ね備えている。中でも注目は現在女子トップレーサーの平山。昨年の近松賞（現在のセンプルカップ）で男女混合のＧ１を制し、ボートレース史に名を刻んだ。その後もＳＧ戦線などで実力をつけ、昨年は女子賞金王の座にまで上り詰めた。名実ともにトップレーサーの仲間入りを果たした「大好き」と語る尼崎水面で、再び躍動する。

　魚谷香は約１年の産休から復帰し、２期目となる１４年前期では早くもＡ１へ返り咲き。４月の児島Ｇ２ＭＢ大賞で女子唯一の優出を果たすなど、高い実力を示している。長嶋は前期不調で１４年後期はＡ２降格。オールスターでも痛恨のＦを犯したが、同時に水神祭も経験した。尼崎はデビュー初Ｖを飾った思い出の水面。近況の下降ムードを、自慢の豪快ターンで打ち砕く。