【函館SS】フォーエバー昨年の雪辱だ
「函館スプリントS・G3」(22日、函館)
昨年3着の雪辱へ、フォーエバーマーク陣営が確かな手応えをつかんだ。函館芝での単走追いで、小気味良く末脚を伸ばす。重心の低い走りには全くブレがない。休み明けの韋駄天S(2着)を使っての上昇は明らかだ。
4F51秒4‐38秒0‐11秒8に、村田は「先週(芝で4F49秒6‐11秒3と)速いところをやったからこれで十分。去年よりも状態は上だと思う」と納得の表情。「ストレイトガールを負かしたい。楽にハナを切るには内枠が欲しい」と“主役馬”打倒へ、早くもレースをイメージする。
レースを使い込むと右前の歩様が硬くなる一頭。昨年のスプリンターズSで16着に敗れたあと、休養させた効果は十分だ。矢野師も「今は前肢の出がいい。この時季は自分で体をつくるし、けさはこれで十分」と村田と見解がピタリ一致だ。
今年はサマースプリントシリーズ制覇が大目標となる。トレーナーは「ブリンカーも考えたが、速いコパノリチャードが回避したから多分着けない。自分の競馬をして直線までハナを切れれば」と、逃げてそのまま押し切るシーンを描いた。